Friedemann Vogel for Tank magazine

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フリーデマン・フォーゲル 

Friedemann Vogel

シュトゥットガルトバレエ

プリンシパル

[経歴]

ドイツ、シュトゥットガルトに生まれる。

シュトゥットガルトバレエ併設のバレエ学校、ジョン・クランコ・シューレで学んだ後、プリンセス・アントニエット・ド・モナコよりジョン・ギルピン奨学金を授与され、マリカ・ベゾブラゾヴァのもと、モンテカルロのプリンセス・グレース・クラシックダンス・アカデミーで更なる研鑽を積む。

 1997年、ローザンヌ国際バレエコンクールで入賞(キャッシュ・プライス)。同年中、更にルクセンブルグ国際バレエコンクール、ジュニアの部で金賞、イタリアで開催されたユーロシティ国際バレエコンクールでも、金賞を受賞し、その卓越した才能と将来性が注目される。翌1998年には、米国で開催のジャクソン国際バレエコンクールで銅賞を受賞した。

 1998年9月(1998-99年シーズン初頭)、シュトゥットガルトバレエに入団。

2000-01年シーズン初めに “Halbsolist” (準ソリスト)、2001-02シーズン初めには “Solist” (ソリスト)、と、入団後は、非常に速く昇格を果たし、2002年6月、団の最高位 である “Erster Solist“ (プリンシパル) に任じられた。

2002年、カナダのトロントに於いて、若いダンサーが熱望する賞である「エリック・ブルーン賞」を、ウィリアム・フォーサイス振付『イン・ザ・ミドル・サムホワット・エレヴェイテッド』からのパ・ド・ドゥを踊って受賞。その後、ダンス専門誌『バレッタンツ(ballettanz)』が実施している世界の批評家へのアンケート調査において、2005年には「傑出した男性ダンサー」として、2009年には「ベスト男性ダンサー」として名前が挙げられた。

そして2010年8月、ドイツのダンス専門誌『タンツ(Tanz)』誌で、世界の批評家による投票により、「2010年のベスト男性ダンサー(Tänzer des Jahres 2010)」に選出され、国際的トップ・ダンサーとしての評価が衆目の認めるところとなる。

その後、2012年6月には、イタリアのダンス専門誌『ダンツァ&ダンツァ(Danza&Danza)』が選ぶ「ダンツァ&ダンツァ賞(Premio Danza&Danza)」の「2011年ベスト男性ダンサー賞」も受賞。更に同年9月には、栄えある「「ポジターノ“レオニード・マシーン”ダンス賞(Positano Premia La Danza, 'Leonide Massine')」(Positano Premia de la Danza, 'Leonide Massine')」の「ベスト男性ダンサー賞」を、イタリアのポジターノで授与された。

レパートリーは、クラシックからコンテンポラリーまで、非常に幅広く、古典作品の主役はもとより、クランコ、マクミラン、バランシン、ロビンズ、ベジャール、ノイマイヤー、キリアン、フォーサイス、更には、マクレガー、ゲッケら現代振付家の作品群まで、多岐に渡っている。シュトゥットガルトバレエで、核となるクランコ作品はもちろん、初演も含め多種多様な作品群を踊っているのに加え、他のバレエ団やガラ公演にも多数客演している。

 2010年には、シュトゥットガルトバレエ所属の振付家であるマルコ・ゲッケが、フリーデマン・フォーゲルをタイトルロールに、全幕物語バレエの新作、『オーランド』を振付け、2010年6月2日、シュトゥットガルトで世界初演された。

これまで、シュトゥットガルトバレエの国外ツアーに度々同行、世界各地のバレエ団への客演や、数多くのガラ公演への出演なども経験し、文字通り世界を舞台としている。

主な客演先には、イングリッシュ・ナショナル・バレエ(ENB)、ミラノ・スカラ座バレエ、マリインスキー・バレエ、フィンランド国立バレエ(ヘルシンキ)、ベルリン国立バレエ、バイエルン州立バレエ(ミュンヘン)、東京バレエ団、中国国立中央バレエ団、サンティアゴ・バレエ(チリ)、ローマ・オペラ座バレエ、等がある。

ロンドンのイングリッシュ・ナショナル・バレエ(ENB)では、2007年、デレク・ディーン版『白鳥の湖』でジークフリードを踊り、批評家から絶賛された。その後、2009年には、マクミラン振付『マノン』で、ダリア・クリメントヴァをパートナーにデ・グリューを踊り、更に2009年と2011年には、ロイヤル・アルバート・ホールで人気を博した、ガーシュインの音楽によるダンス公演、「ストリクトリー・ガーシュイン(Strictly Gershwin)」にも客演している。

ヘルシンキのフィンランド国立バレエには、2009年、マカロワ版『ラ・バヤデール』にソロル役で客演。2011年にも『マノン』にデ・グリュー役で客演し絶賛された。

イタリアにもしばしば招かれているが、2011年には、ミラノ・スカラ座バレエがセルゲイ・ヴィハレフを招いて実現した、復元版『ライモンダ』の上演プロジェクト(1898年にマリインスキー劇場で初演された際のマリウス・プティパの振付や舞台を、資料等を駆使して再現し上演しようという企画)に参加。オレシア・ノヴィコワをパートナーにジャン・ド・ブリエンヌを踊り好演。ダンツァ&ダンツァ賞受賞の背景ともなった。

2012年には、ローマ・オペラ座バレエの、古代遺跡カラカラ浴場跡野外ステージ公演『ジゼル』にスヴェトラーナ・ザハーロワと共に客演。アルブレヒトを踊った。

日本を初めて訪れたのは1999年。2003年、世界バレエフェスティバル(東京)に初出演して日本でも注目され、以来2006、2009、2012年と連続出演している。

シュトゥットガルトバレエの来日公演では、2005年11月、ジョン・クランコ振付『ロミオとジュリエット』でロミオ、2008年11月、マルシア・ハイデ版『眠りの森の美女』でデジレ王子、『オネーギン』でレンスキー、2012年6月には、クランコ版『白鳥の湖』でジークフリードを踊った。

東京バレエ団公演への客演は、2007年4月の『白鳥の湖』(ジークフリード)以来、2007年9月と2009年6月の『ジゼル』(アルブレヒト)、2009年4月の『エチュード』と続き、2010年2月には「マニュエル・ルグリの新しき世界」公演にも参加、『クリアチュア』(パトリック・ド・バナ振付)を東京バレエ団と初演。翌年2011年7月「マニュエル・ルグリの新しき世界II」でも再び来日した。

[ レパートリー I ] 

《 作品名 (振付・改訂振付・演出者名):役名 の順に記載 》

--ジゼル(リード・アンダーソン/ヴァレンティーナ・サヴィーナ演出):アルブレヒト

--ジゼル(パトリス・バール):アルブレヒト

--ラ・シルフィード(ブルノンヴィル版よりペーター・シャウフス):ジェームズ

--白鳥の湖(ジョン・クランコ):ジークフリード

--白鳥の湖(デレク・ディーン):ジークフリード

--眠りの森の美女(マリウス・プティパ版よりマルシア・ハイデ):デジレ王子

--ラ・バヤデール(ナタリア・マカロワ):ソロル

--ロミオとジュリエット (ジョン・クランコ):ロミオ

--オネーギン(ジョン・クランコ):レンスキー(全幕)、オネーギン(鏡のパ・ド・ドゥ)

--マノン(ケネス・マクミラン):デ・グリュー

--椿姫(ジョン・ノイマイヤー):アルマン・デュバル、N伯爵

--ラ・フィーユ・マル・ガルデ/リーズの結婚(サー・フレデリック・アシュトン):コーラス

--エドワードII世(デヴィッド・ビントレー):エドワードII世

--レ・シルフィード/ショピニアーナ(ミハイル・フォーキン):詩人

--イニシャルズR.M.B.E.(ジョン・クランコ)

--ポエム・ド・レクスターゼ(ジョン・クランコ):リーディング・ロール「恋する少年」

--ザ・レディ・アンド・ザ・フール/淑女と道化(ジョン・クランコ):ムーンドッグ、プリンス

--グラン・パ・クラシック(ヴィクトール・グゾフスキー)

--チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ(ジョージ・バランシン)

--アポロ(ジョージ・バランシン):アポロ

--ストラヴィンスキー・ヴァイオリン・コンチェルト(ジョージ・バランシン)

--シンフォニー・イン・C(ジョージ・バランシン):第一楽章

--テーマとヴァリエーション(ジョージ・バランシン):リーディング・ロール

--ボレロ(モーリス・ベジャール):リーディング・ロール「メロディ」

--ゲテ・パリジェンヌ/パリの喜び(モーリス・ベジャール):パ・ド・ドゥ“The Lovers:恋人たち”

--牧神の午後(ジェローム・ロビンズ)

--ダンスィズ・アット・ア・ギャザリング(ジェローム・ロビンズ):ロール・イン・グリーン

--大地の歌(ケネス・マクミラン):死の使者

--フラトレス(ジョン・ノイマイヤー)

--イン・ザ・ミドル・サムホワット・エレヴェイテッド(ウィリアム・フォーサイス)

--エチュード(ハラルド・ランダー):リーディング・ロール

--ヴォランタリーズ(グレン・テトレー):パ・ド・トロワ

--ライサーケアー(グレン・テトレー)

--モペイ(マルコ・ゲッケ)

--太陽に降り注ぐ雪のように(ローランド・ダレジオ)

--アレクサンダー大王(ロナルド・ザコヴィッチ)

--カズィミールズ・カラーズ(マウロ・ビゴンゼッティ):リーディング・ロール

--スライス・トゥー・シャープ(ジョルマ・エロ)

[レパートリー II:特別に振付された作品(初演)]

《 作品名 (振付・改訂振付・演出者名):役名 の順に記載 》

--ジゼル(イリナ・ルカソヴァ):アルブレヒト

--眠りの森の美女(デレク・ディーン):デジレ王子

--コッペリア(デレク・ディーン、ミラノ・スカラ座プロダクション):フランツ

--オーランド(マルコ・ゲッケ、シュトゥットガルトバレエ・プロダクション):オーランド

--ライモンダ(セルゲイ・ヴィハレフ、プティパ初演復元版ミラノ・スカラ座プロダクション):--ジャン・ド・ブリエンヌ

--エーデン/エーデン(ウェイン・マクレガー)

--モノ・リザ(イツィク・ガリリ)

--ファンシー・グッズ(マルコ・ゲッケ)

--イル・コンチェルトーネ(マウロ・ビゴンゼッティ):リーディング・ロール

--カルロッタの肖像(クリスティアン・シュプック)

--ル・プティ・リヤン---些細なこと(クリスティアン・シュプック)

--ノクターン(クリスティアン・シュプック)

--スティル・ネスト(ドミニク・デュメ)

--ザ・シェイキング・テント(マルク・スプレードリング)

--トゥー・ピースィーズ・オブ・マター・アゲンスト・ザ・グラヴィテイショナル・フォース (ジャン・クリストフ・ブラヴィエー)

--クリアチュア(パトリック・ド・バナ):リーディング・ロール

[受賞歴]

1997年 ローザンヌ国際バレエコンクール入賞(キャッシュ・プライス)。

1997年 ルクセンブルグ国際バレエコンクール、ジュニアの部、金賞。

1997年 ユーロシティ国際バレエコンクール、金賞。

1998年 ジャクソン国際バレエコンクール、銅賞。

2002年 エリック・ブルーン賞。

2005年 ダンス専門誌『バレッタンツ(ballettanz)』が世界の批評家対象に実施のアンケート調査で「傑出した男性ダンサー」として名前が挙がる。

2009年 ダンス専門誌『バレッタンツ(ballettanz)』が世界の批評家対象に実施のアンケート調査で「ベスト男性ダンサー」として名前が挙がる。

2010年8月 ダンス専門誌『タンツ(Tanz)』誌で、世界の批評家による投票によって「2010年のベスト男性ダンサー(Tänzer des Jahres 2010)」に選出。

2012年6月 ダンス専門誌『ダンツァ&ダンツァ(Danza&Danza)』が選ぶ「ダンツァ&ダンツァ賞(Premio Danza&Danza)」の「2011年ベスト男性ダンサー賞」を受賞。

2012年9月 「ポジターノ“レオニード・マシーン”ダンス賞(Positano Premia La Danza, 'Leonide Massine')」を受賞。